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キャッチボールや素振りだけしていても試合には勝てない!

定期的な救命講習を職場で開催していたのに、実際の傷病者対応がうまくいかなかった…という話がよく上がりますが、それもそのはず。
スポーツ選手がキャッチボールや素振りだけしていても試合に勝つことができないように、胸骨圧迫やAED使用の手技のみを繰り返し練習しても、実事案を踏まえた作戦(緊急
​時対応計画)や資機材整備、体制構築、それらを落としこんだトレーニングなどがなければ、実事案での対応がうまくいくことはありません。

守るべきものは傷病者の命だけではない!

組織における傷病者対応で守るべきものは、傷病者の命だけではなく、傷病者の家族、組織、その他ステークホルダーをさまざまな有害事象(法的責任、金銭的損失、時間的損失、名誉や信頼の低下、風評など)から守るという視点が必要です。これらの視点と具体的ノウハウは一般的な救命法講習(普通救命講習など)で錬成できるものではなく、組織のリスクマネジメントに関する専門的トレーニングが必要です。

​「できなかった責任」が問われる

心肺蘇生等に伴う責任が問われないというのは、あくまで善意で救助を行う一般市民のこと。医療職でなくとも、教職員や保育士、介護職、警備員など業務の範疇で傷病者対応を行う立場は、職責を果たすことができなかった場合、責任を問われる可能性があり、判例も数々存在します。それらはいずれも「やった結果起きたことの責任」ではなく、「やらなかった・できなかったことの責任」が問われているものであり、平素からの体制づくりなどが不可欠であることを示しています。

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何を・何から・どのレベルで守る?

傷病者の発生をはじめ、組織における脅威への対策でまず考えるべきことは、「何を」「何から」「どのレベルで」守るのかということ。この評価を誤ると、実効性のない安全対策しかできません。

傷病者対応に関し、組織として何を守るのか。傷病者の命はもちろん、その家族の人生、組織の従業員等の人生、風評や株価、将来のビジネス上の利益などが大きく影響します。そのため、医学的視点のみならず、リスクマネジメントやコーポレートガバナンスなどの視点と知識が必要となります。

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​体系立てた対応計画等の策定

救急蘇生法の指針は、あくまで蘇生法の正しさと、それを社会に普及させるための方策を示したものでしかなく、企業や組織の救急対応システム構築について述べたものではありません。近年、スポーツ現場におけるEAP(Emergency Action Plan:緊急時対応計画)策定が謳われるようになってきましたが、他の分野では明確な指針やノウハウが存在しないことがほとんどであり、当該領域の管理者個々のスキルや、勘・経験・度胸に頼った、実効性のない備えにしかなっていないことが少なくありません。

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​ERMなどのフレームワークを活用

企業をはじめとした組織のリスクマネジメントに活用できるフレームワークとして、ERM(Enterprise Risk Management)やESRM(Enterprise Security Risk Management)があります。日本ではまだまだ馴染みがない分野でもあり、全体を深掘りするには相当の知識等が必要となりますが、本講習はその基本的考え方を踏まえ、職場の救急対応システム構築に従事する皆様が「明日から使える」知識や考え方を、受講者どうしのディスカッションやワークを交えながらお伝えしていきます。

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​リスクマネジメントの視点で考える救命法トレーニングと体制づくり

開催日時

2024年3月8日(土)

13時30分から18時30分まで

場所

岡谷鋼機名古屋公会堂(名古屋市公会堂) 第6集会室 【地図

〒466-0064 名古屋市昭和区鶴舞一丁目1番3号

JR中央線「鶴舞駅」から徒歩2分/地下鉄鶴舞線「鶴舞駅」4番出口から徒歩2分

​受講料

5,000円(事前振込制)

対象者

  1. ​救命法の指導的立場にある方

  2. 企業や病院、スポーツチームなどの安全衛生担当者や保安担当者

  3. 保育園看護師や養護教諭

  4. スポーツ現場の救護担当者

  5. 組織の救急体制構築に興味がある方

主催

ブレイブハートNAGOYA

予定内容

  1. リスクマネジメントの基本的考え方や活用法

  2. リスクマネジメントに関するフレームワーク(ERMやESRM)

  3. リスクの評価(R-mapの活用)

  4. 救助者の立場と責任

  5. 実効性ある救急対応システムの構築

  6. ヒューマンエラーの分析(エラーチェーン分析とSHEL分析)

  7. 実効性ある緊急時対応計画(ERP:Emergency Response Procedures や EAP:​Emergency Action Plan​)などの策定

​※詳細な内容については、こちらのブログ記事 もあわせてご覧ください。

修了証など

​ブレイブハートNAGOYAオリジナル講習のため、資格証や修了証の発行はありません。

キャンセル等について

最小催行人数に達しなかった場合や、荒天等による講習中止の場合は、別日への振り替えか、受講料の返金をもって対応させていただきます。

この場合、振込費用や交通費、宿泊費の弁済は対応致しかねます。

お客様(受講者)都合によるキャンセルにつきましては、所定のキャンセル料を頂きます。

返金にあたっては、キャンセル料及び手数料1000円を引いた金額を振り込みいたします。

  • 講習開催日から起算して30日前~15日前まで:2000円

  • 講習開催日から起算して14日前~7日前まで:受講料の50%

  • 講習開催日の6日前~前日まで:受講料の80%

  • 講習開催当日キャンセル及び無連絡不参加:受講料の100%

感染対策の実施について

ブレイブハートNAGOYA独自の規定及び会場施設の規定に基づき、皆さまにも感染対策の実施をお願いしております。詳細はお申し込み受理後の受講案内メール等に記載しますので、内容をご確認ください。
必要事項を実施・履行頂けない場合、受講をお断りしますのでご了承ください。
 

申込等に使用するメールアドレスについて

申し込みから受講までに数回メールをお送りしますので、メール到着が都度確認できるアドレスをお使いください。講習によってはPDF形式の資料等をお送りする場合がありますので、PDFファイルが受信できるメールアドレス使用を必須とします。

gmailなどはフィルターが強く、ブレイブハートNAGOYAからの案内メール類が迷惑メールフォルダに自動振り分けされているケースが散見されます。お申し込み後、3日を過ぎてもブレイブハートNAGOYAからのメールが届いていない場合は、一度迷惑メールフォルダなどをご確認ください。

3/8 ​リスクマネジメントの視点で考える救命法トレーニングと体制づくり 受講申込

送信ありがとうございました。
担当者から案内をお送りしますので、しばらくお待ちください。

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