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救う側も救われるために…

​​近年やっと注目が集まるようになったバイスタンダーのケア。
アメリカ心臓協会AHAの市民向けコースなどでは20年以上前に既に謳われていた分野ですが、日本の救命講習では「マイナス面を伝えたら救護をしてくれる人がいなくなる!」といった意見から長らく触れられることがありませんでした。

日本では走り出したばかりの分野だけに、どのような取り組みをすればよいのかわからない救命法指導者なども多いのでは。

経験者の体験等のほか、日本や米国で既に発表されている文献等の内容をふまえ、この分野のさらなる進歩を図ります。

​決して「最新の分野」ではない

諸外国では1990年代には救命処置実施の際に生ずるストレス反応などの調査研究が行われており、AHAの蘇生教育関連教材でもガイドライン2000時代には既に当該分野の記載がなされていました。

2004年に日本で市民向けAED使用が始まった際の教育モデルとなったAHAの「ハートセイバーAEDコース」のテキストにも救助者の心的ストレスとケアに関する内容が記載されていましたが、日本国内の教材では取り上げられず、当該分野の知見がまるで広まらなかったことはとても残念なことです。

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​マイナス面を講習でどう伝えるか

ブレイブハートNAGOYAでは創設時から講習内で救助者の心的負担等を伝えてきました。そして2024年9月にはNPOを主体としたいくつかの取組みが国内で始動し、報道やSNSでも話題となりましたが、医療関係者や救命法指導者等からは「マイナス面を伝えたら救護を行ってくれる人が減り、社会の救命率が下がってしまう」という声が少なくありません。

​そんな側面も確かにあるかもしれませんが、もっと大事なことを見逃しています。国内の心停止の発生状況をしっかり読み解くとそれは見えてきます。

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心身にどんなことが起きるのか

命のやり取りが日々繰り返される救急現場・医療現場で勤務する人や、人を救いたいという熱意をもって精力的に当該分野で活動してきた人には、一般市民が突然遭遇した救命の現場でどのような思いに至るのかはうまく理解できないかもしれません。

​傷病者が助かった場合でも生じる心的負担。周りの人が良かれと思ってとった言動がかえって負担となることも少なくありません。中には消防職員等の立場にある人が良かれと思って発した言葉が当事者を傷つけることも…。

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​家族や周りの人の対応法も考える

バイスタンダーの心的負担に関して相談があるのは、救護を行った本人からだけではありません。我が国では対応法が確立されていない+アクセスできる情報も少ないため、救助者本人が悩みを抱えるしかない状況が多いほか、その周りにいる人(家族や友人、職場の人など)がどのような対応をすればよいのかもわからず時が過ぎていくことも。

​救助後の心身の不調に実際に遭遇した人の体験談などをふまえ、個人、家庭、職場、公的機関、講習提供者などそれぞれの立場に必要なことを考えます。

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バイスタンダーの心的負担とケア
- 救う側も救われる社会の実現とその課題 -

開催日時

2025年5月5日(月・祝)

17時00分から19時00分まで

場所

岡谷鋼機名古屋公会堂(名古屋市公会堂) 第6集会室 【地図

〒466-0064 名古屋市昭和区鶴舞一丁目1番3号

JR中央線「鶴舞駅」から徒歩2分/地下鉄鶴舞線「鶴舞駅」4番出口から徒歩2分

​受講料

500円(当日会場でお支払いください)

対象者

  1. ​救命法指導者(所属や資格は不問です)

  2. 消防職員

  3. 医療関係職

  4. その他当該分野に興味がある方

※救助に関する具体的な体験談などを取り扱うため、そのような経験がある方は受講中大きな心的負担が発生する場合があります。ご自身の体調などをよく勘案したうえでお申込み・ご受講ください。

主催

ブレイブハートNAGOYA

予定内容

  1. 救助者の立場と責任:バイスタンダーとレスポンダーの区別/それぞれの立場の救護義務とその責任

  2. バイスタンダーの心情や実情:「え、そんなことが?!」…でも現実に起きていること/ストレス発生要因の大半は身近な人の言動?!/研究や啓発等の歴史

  3. 公的な取り組みなどの課題:感謝カードを渡すだけで終わっていないか/その窓口、本当に使える窓口ですか???

  4. ケアのための方策:自身の取組み/家族や友人などの取組み/職場や公的機関などの取組み

  5. 救命講習で「マイナス面」を伝える意義:バイスタンダーの役割と救助の"本気度"/レスポンダーの役割と救助の"本気度"

  6. 救命法指導者としての責任と覚悟:「愛と勇気」ばかり論じるな/精神論では何ともならない/他者の人生を預かる覚悟はあるか

修了証など

​ブレイブハートNAGOYAオリジナル講習のため、資格証や修了証の発行はありません。

キャンセル等について

​受講枠が限られています。受講枠を無駄にしないため、受講をキャンセルする場合は必ずご連絡ください。

なお、荒天等のやむを得ない事情により講習を急遽中止する場合がありますが、その際の交通費や宿泊費の弁済は対応致しかねます。

感染対策の実施について

ブレイブハートNAGOYA独自の規定及び会場施設の規定に基づき、皆さまにも感染対策の実施をお願いしております。詳細はお申し込み受理後の受講案内メール等に記載しますので、内容をご確認ください。
必要事項を実施・履行頂けない場合、受講をお断りしますのでご了承ください。
 

申込等に使用するメールアドレスについて

申し込みから受講までに数回メールをお送りしますので、メール到着が都度確認できるアドレスをお使いください。講習によってはPDF形式の資料等をお送りする場合がありますので、PDFファイルが受信できるメールアドレス使用を必須とします。

gmailなどはフィルターが強く、ブレイブハートNAGOYAからの案内メール類が迷惑メールフォルダに自動振り分けされているケースが散見されます。お申し込み後、3日を過ぎてもブレイブハートNAGOYAからのメールが届いていない場合は、一度迷惑メールフォルダなどをご確認ください。

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