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0002 ブレイブハートNAGOYAの講習展開

最終更新: 2019年12月4日

私どもブレイブハートNAGOYAは、アメリカ心臓協会AHAの救急蘇生教育プログラムを幹とし、市民から医療従事者まで幅広い層に向けた救急関係教育を展開すべく、本年から活動を開始しました。


運営者のバックグラウンドを活かし、リスク対策としての救急法トレーニングを考え、特に、民間警備、保育、教職員、介護、スポーツ指導者といった「職務上対応義務がある非医療従事者」(以下、対応義務者と呼称します。)向けの講習を提供して参ります。


AHAの講習といえば、医療のプロ向けのBLSやACLSなどが有名ですが、もともと対応義務者向けに開発された「ハートセイバー」シリーズも存在し、そのうち「CPR AED」と「ファーストエイド」は公式に日本語化もされているものの、これらの講習を定期公募開催している団体等は全国でも数えるほどしかありません。


ブレイブハートNAGOYAでは、このハートセイバーシリーズについて、「CPR AED」「ファーストエイド」に加え、公式には日本語化されていない「血液媒介病原体」コースも開催できるよう、準備を進めています。





なぜ対応義務者向け講習なのか



救急隊任せでは重篤な傷病者を救うことはできない、現場に居合わせた非医療従事者による迅速な救急処置が欠かせない…ということは、このブログをご覧になっている皆様であれば既に認識されていることでしょう。


現場に居合わせた人の中でも、善意で救助を行う一般市民(救助にあたっての義務や責任がない立場)と異なり、対応義務者は救助に関し一定の義務や責任が生じます。現に、学校教職員等による救命処置に関する訴訟事例が複数存在することからも、対応義務者に関する責任等が読み取れます。


一般の方は「警備員や学校の先生は当然心肺蘇生はできるでしょ!?」と思っていらっしゃるでしょうが、実はそうでもない部分が少なくありません。(これは看護師などの医療職にもいえることですが…)


対応義務者が心停止を見逃した、事故発生時に救命処置を行うことができなかった、適切な救命処置を取り得るような研修や資機材の準備をしていなかったなど、対応義務者の責任が問われた例は1つや2つではありません。 その要因のひとつに、対応義務者の救命スキルに関する専門的講習が存在しないというものがあります。



消防等の救命講習は「善意で救助を行う人」のためのもの


対応義務者が受講している講習でも、「心肺蘇生を行った結果が悪いものとなっても、刑事、民事ともに責任を問われることはありません」と解説する指導者が少なくありません。対応義務者に関する訴訟事例が現に複数存在しているにもかかわらず。

対応義務者の責任について説明すると、「前に消防署の講習で責任は問われないと聞いた」と返されることも少なくありません。



リンク:消防救第37号 応急手当の普及啓発活動の推進に関する実施要綱の一部改正について(平成28年4月25日) https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/assets/280425_kyu37.pdf

消防が行う救命講習はそもそも「住民」を対象としたもの。

家族や親しい人、場合によっては街中で遭遇した傷病者に対し、見て見ぬふりをせずできる限り介入してほしい。「善意で救助を行う市民」をいかに増やすかを主眼としたものであり、そもそも対応義務者は受講対象外といってもよいでしょう。


非医療従事者によるAED使用開始に伴い創設された「普通救命講習II」は、業務上AEDを使用する立場にある人について、AEDを用いた電気ショックに係る違法性を阻却するための講習であり、考えようによっては対応義務者向け講習であるといえます。しかし、実際の講習の設計が対応義務者向けかといえば、そうではない場合が少なくないでしょう。


普通救命講習IIという区分であっても、映像は普通救命講習Iと同じものを使用。その映像内では「責任を問われることはないので勇気を出して…」と流れ、指導者も同じことを改めて説明する。そして善意の市民救助者向け講習同様に「人工呼吸は省略しても構いません」と言ってしまう…。これでよいのでしょうか?


教育の場は多数存在するが、救命率は思うように向上していない。これはAHAの教育提言にも記載されていたこと。たしかに対応義務者は救命講習を多数受講していますが、その内容や質は本当に適切なものでしょうか。



対応義務者の資質の向上が救命率向上に繋がる

対応の対応の義務や責任もなく、必要な備えもない一般市民にできることには限りがあるもの。その施設等で勤務し、必要な備えを行うことができる対応義務者の救命法スキルを向上させることは、我が国の救命率向上には不可欠といえます。


心肺蘇生等の手技のみならず、救助者どうしの連携や効果的な通報連絡、資機材の準備、記録、動線確保、現場の管理など、業務としての傷病者対応に必要な一連の要素を加味したトレーニングが少しでも広がるよう、ブレイブハートNAGOYAでは講習を展開して参ります。 対応義務者向け心肺蘇生トレーニング アメリカ心臓協会AHA「ハートセイバーCPR AEDコース」 2019年12月11日(水)午前、午後の計2回開催! 詳細はブレイブハートNAGOYAウェブサイトをご覧ください。 https://www.qq-bh758.com/


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