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NBS-06 救急現場で気をつけたいこと

ご注意

この記事は、フリーマガジン『ナゴヤ防災サミット Plus1』の連動記事として掲載したものです。内容は善意で救助を行うバイスタンダー向けのものであり、医療の専門職ではないものの、業務の範ちゅうとして傷病者の対応を行う責任があるレスポンダー(教職員、保育士、警備、介護、スポーツ指導者など)向けのものではありません。



 

直接傷病者に触れるだけが救命処置ではない


倒れた人を助けるというと、心肺蘇生やAEDなどを想像しますが、まずは「自分にできることから」でOK。見てみぬふりをする、ただ見ているだけの存在からの「+1」ができればまずはよいのでは。


公共の場所で倒れた人がいる場合、救命処置の心得がある人がたまたま居合わせて直接的な対応をすることが少なくありませんが、看護師や救急隊員など、人を救うことを仕事としている人であっても、プライベートで救助を行う場合は環境がまるで異なるほか、周りの人のヤジなどがあると大きな心的負担が生じます。勇気を振り絞って倒れた人に手を差し伸べた一般市民であれば、さらに大きな心的負担が生じるものです。

その人たちが円滑に救助を行うことができる環境をつくることも、立派な救命処置のひとつであり、倒れた人の命だけでなく、救助する人の心を守ることにも繋がります。


また、倒れた人の荷物が周りに散らばっていることもしばしばありますので、それをまとめておくだとか、倒れた人が女性でスカートがめくれそうになっている場合に、衣類で覆うなども良いサポートです。(救助を行う人には、そこまで気を配る余裕がない場合が少なくありません)


倒れた人に声をかけたり触れたりして、救命処置を行う自信はない…でも何かできればという気持ちはある。そんな方は、既に救助を始めている人に「何かお手伝いできることありますか?」と声をかけてください。

倒れた人が心停止であれば、すべきことはとてもたくさんありますので、きっと大きな助けとなることでしょう。


また、倒れた人を救急隊に引き継いで落ち着いた際には、救助をしていた人に「おつかれさまでした!」と声をかけてあげてください。


医療のプロではなくても、救命講習を受けていなくても、あなたにもできることが必ずあります。


 

自己紹介をして救助の同意を得る


見ず知らずの人に話しかけられたり、無言で体を触られたりするのは、傷病者にとって大変な不安やストレスです。


「私は救命処置の講習を受けたことがある者です。何かお手伝いしましょうか?」


などと自己紹介を最初に行い、同意を得てから救助を行います。

勝手に救助を始めると、傷病者に大きな不安や苦痛を与えてしまいます。

傷病者に反応がない場合、同意を得たものとみなすことができますが、周りに傷病者の家族などがいる場合は、その家族に自己紹介をして、救助の同意を得ます。


無言で同意を得ずに救助を行ったり、状況を説明せずにただ「大丈夫ですから」と連呼するのみでは、トラブルのもとです。


 

女性傷病者へのAED使用


ブラジャーなど下着の上に電極パッドを貼ってはいけません。素肌に貼ります。

絵表示のとおりの位置にパッドを貼り付けるために下着が邪魔になる場合には、下着をずらして、パッドを貼り付ける部位の肌を露出させます。


服のすきまからパッドを挿入する方法が指導される場合もありますが、途中でパッドが服に張り付いてしまうなどの課題もあり、あまり良い方法とはいえません。 電気ショックが1分遅れるごとに、救命率は7~10%程度低下するといわれています。

女性へのAED使用はためらいがちですが、まずは救命が最優先です。


AED使用時の目隠しシートが開発・設置されている場合もありますが、使用に時間がかかったり、特定の機種の仕様にしか対応していない(一体型パッドなどに対応していない)ものがありますので、目隠しに時間をかけるのではなく、最短時間でAED使用を行うことができる方策を考えるべきです。


傷病者の周りに人の壁をつくるには十数名の応援者が必要ですから、これもあまり実践的な方法ではありません。


数名の協力者で野次馬を遠ざけるといった手段のほうが現実味がありますが、まずはあなたが「見てるだけ」の人から「何か手伝える人」になり、できる限りのサポートをすることができるようになるとよいでしょう。


 

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セクション1:倒れた人を見つけたら


セクション2:助けを呼ぶ(119番通報など)


セクション3:心停止かどうかの判断


セクション4:心肺蘇生を行う


セクション5:AEDを使う


セクション6:救急現場で気をつけたいこと


セクション7:傷病者対応が終わったら


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